
グルテンフリー入門:なぜ小麦を控える人が増えている?グルテンフリーと米粉のメリットを専門店が解説
近年、「グルテンフリー」という言葉をよく耳にするようになりました。これは単なる流行ではなく、健康志向の高まりや、ご自身の体質を見直す方々にとって、大切な食生活の選択肢となっています。
この記事では、
そもそも「グルテンフリー」とは何か?
なぜ、小麦(グルテン)を控えることが注目されているのか?
C'est du nanan(セ・デュ・ナナン)がこだわる「米粉」のメリットは?
といった疑問に、グルテンフリー専門店の視点から分かりやすくお答えします。
そもそも「グルテン」と「グルテンフリー」とは?
まず、「グルテン」とは、小麦、大麦、ライ麦などに含まれるタンパク質の一種です。パンのふっくら感や、うどんのコシは、このグルテンの働きによるものです。
そして「グルテンフリー」とは、文字通り「グルテンを(全く、あるいは、ほとんど)含まない」食生活や食品のことを指します。
お米、果物、野菜、芋類、豆類、肉、魚、卵といった多くの食品は、もともとグルテンを含みません。
なぜ、小麦(グルテン)を控える人が増えているのか?
グルテンフリー食は、もともと特定の疾患に対する食事療法として始まりました。グルテンが体に影響を与える理由は人によって様々ですが、主に以下の3つのタイプに分けられます。
1. セリアック病(自己免疫性疾患)
グルテンの摂取によって小腸がダメージを受ける自己免疫疾患です。慢性的な下痢、腹部の膨満感、疲労感などの症状を引き起こすことがあり、欧米では社会問題の一つとしても認識されています。
セリアック病の方にとって、グルテンフリー食は唯一の治療法です。
2. 小麦アレルギー(アレルギー性疾患)
特定のタンパク質(グルテンも含む)に対して、体が異物とみなし、アレルギー反応(じんましん、呼吸困難など)を起こす状態です。これはグルテン摂取後、比較的すぐに症状が出るのが特徴です。
3. 非セリアックグルテン過敏症(NCGS)
近年、注目されているのがこのタイプです。
セリアック病でも小麦アレルギーでもないにもかかわらず、グルテンを摂取すると体調が悪くなり、グルテンフリーを続けると症状が改善する状態を指します。
「なんとなく調子が悪い」「食後に体がだるい」「お腹が張る」といった原因不明の不調が、実はグルテンと関連していた、というケースです。
グルテンフリー療法の救世主。「米粉」を選ぶメリット
このように小麦(グルテン)を避けたいと考える方にとって、グルテンを元来含まない「米」は、非常に優れた食材です。
私たち日本人にとって、お米は何千年も食べ続けてきた主食であり、遺伝的にも馴染み深い穀物です。
そして、「米粉」には小麦粉にはない素晴らしいメリットがあります。
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食感の魅力:
日本の優れた製粉技術により、米粉は非常に微細になりました。これにより、グルテンフリーでありながら、小麦粉製品と遜色ない、あるいは「もちもち感」や「しっとり感」といった独特の食感を表現できます。 -
風味:
お米本来の優しい甘みがあり、クセがないので他の素材(例えば柚子や抹茶)の風味を邪魔せず、引き立てます。
米農家生まれの私たちが持つ、お米への「誇り」
私たちは米農家に生まれ、育ちました。 幼い頃から当たり前のようにそこにあったお米は、私たち日本人にとって単なる穀物ではなく、食文化の根幹であり、生活そのものです。
そのお米の本当の美味しさ、優しさ、そして可能性を誰よりも知っていると自負しています。
この日本の素晴らしい「お米」を、現代のスイーツという形で世界中の方にお届けしたい。そう考えています。
軽い口溶け、もっちりとした食感、お米本来の優しい甘みなど、これらは「お米」ならではの魅力です。
グルテンフリーを「我慢」ではなく、「美味しいから選びたい」というポジティブな選択肢にしたい。
C'est du nanan のお菓子を通して、お米の持つ本当の素晴らしさと、グルテンフリースイーツの新しい可能性を感じていただけたら幸いです。
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